とんかつうめ茶づけblog ~Eight days a week~

同人SSサークル「とんかつうめ茶づけ」及び星倫吾の活動記録……なんて。

SSの書き方とその完成までの過程

<a href="http://www.puni.net/~anyo/" target="_brank">あんよ</a>さまの2/28付日記にてこんな問いかけがあったので……。

ぶっちゃけ言ってしまえば、マンガのネーム切ったり、
舞台や映画等のシナリオを書いたりするのと、
「表現方法により制約がある」事以外は、そんなには変わらないんじゃないかな。

1.「書きたいモノ(主題)を探す」
“どのキャラクタを書きたい”とか、つまりは『お題』です。

2.「読み手に伝えたいコト(ストーリー)を作る」
“このキャラで○○なシチュエーション”的なモノです。

3.「キャラクタになりきる・言動を研究する(役作り)」
ゲームをやったり、関連書籍を読んだり……と。
“このキャラクタならどう考え、どういうリアクションをするか”を、
ひたすら自分の中でシミュレートします。
これと「2」で述べたストーリー作りとは、ほぼ並行して行われます。
コレが不十分だと『仏を作って魂入れず』的ヘタレた作品となってしまうゆえ、
ここまでの作業で制作の8〜9割を懸けています。

4.「テキスト起こし(執筆)」
マンガを描く作業で言えば「ペン入れ」、芝居で言えば『舞台稽古』にあたります。
マンガと違って「トーン貼り」等の効果も同時に出来る反面、
他人に作業を手助けしてもらうことは叶わない、字書きのいわば“諸刃の剣”。
自分のフィーリングに合致するたった一つの語彙が見つからないために、
数時間原稿を放置プレイすることは日常茶飯事、
書いている途中で「なんか考えてたのと違う……」と、
またストーリーを練り直したり、最悪ゴミ箱に没シュートとなるコトも。

5.「校正」
お芝居で言えば『通し稽古』や『リハーサル』にあたります。
さらにアナログ(紙)同人原稿になると、
「印刷」「原稿用紙への貼り込み」「ノンブル(頁)打ち」の工程が入ります。

自分の場合、インスピレーション(ひらめき)に頼っている部分が多いので、
「じゃあ、どうすればストーリーが浮かびますか?」って訊かれると、
答えに困ってしまうのですが、
一つ言えるとすれば「書を捨てよ、街に出よう」かな?(笑)
自分の場合、原作に触れて感じたエアポケットに“+α”を詰め込む人間なので、
それを映画や舞台だったり、音楽だったり、日常でふと感じたコトだったり、
そんな“ジャンクパーツ”を貪欲にかき集めていたりします。