とんかつうめ茶づけblog ~Eight days a week~

同人SSサークル「とんかつうめ茶づけ」及び星倫吾の活動記録……なんて。

飛べねぇ鳥もいるってこった

『AIR』でも、「飛べない翼に意味はあるのでしょうか?」というフレーズが出てきますが……。

試験の帰りに、映画<A HREF=http://www.pingpong-movie.com/>「ピンポン」</A>を観てきました。
上映30分前に来たのに、既に席は埋まってて、「立ち見」らしい……。
しかも立ち見の列は、ますます伸びていくのが、人気や期待の高さを物語っているようでした。

この映画、乱暴に一言で片付けるなら、<b>「青春スポ根モノ」</b>……といえますが、
一見して地味なスポーツである卓球を、特殊効果(VFX)を用いて、
ダイナミックに描いているところは、スクリーンで見る価値が高い作品です。

ネタバレになってしまうけど、
この映画で一番印象に残っているシーンが、アクマとスマイルの幼なじみ同士の対決という場面。
競合校に属し、レギュラーの座を得つつも、
彼が敬愛する先輩が、自分より格下の存在である、弱小校のスマイルの才能を認めた事に嫉妬し、
退学覚悟で、スマイルに試合を申し込むも、結果は敗北。
「どうしてお前なんだよ!俺はお前の10倍、いや100倍1000倍努力したのに!」と叫ぶアクマに、
「それはアクマに卓球の才能がないからだよ」と、スマイルはクールに言い放つ。
……そんなシーンです。
<b>「努力で越えられない壁がある」</b>、
スポットライトを浴びる事が出来る人間などほんの一握りに過ぎない、
そんな挫折感を味わった事があるからこそ、こんなシーンに感情移入し、共感出来るんです……。
もう恋愛ドラマで泣けなくなってしまった30男としてはネ。